【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
(レオナルドside)
数年前から神獣であるグレイシャーの体調が悪くなっていき、今では部屋で寝てばかりいた。
それと同時に王家の評判まで傾き始めて父と母は批判を受けて荒れていたように思う。
レオナルドは懸命にグレイシャーに付き添うも悪化するばかりでよくなることはない。
しかしずっとグレイシャーの側にいることもできずに公務に追われていた。
グレイシャーが心配でたまらないのに、パーティーやお茶会では自らをアピールする令嬢達の対応に追われていた。
目の前で蹴落としあい咎めあう様子を見てイグナシオの心が蝕まれていく。
プレッシャーや不安からの暴言に疲弊していた。
悪意が体の中で広がっていくような感覚にレオナルドの気分は落ちていく。
もしかしたらグレイシャーが体調が悪くなったのは自分のせいかもしれない……自責の念に駆られていた。
そんな時に追い討ちを掛けるように父が婚約者を決めるために舞踏会を開くと言った。
「父上、今はこんなことをしている場合ではありません!」
「色々な令嬢達にグレイシャーを会わせてみればいい。こんなことになるのならばもっと早く手を打つべきだったのに……!」
「父上、俺の話を聞いてください!」