【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます

「すぐに招待状を送れ……!研究者も医師も誰も原因がわからないと言う。神獣グレイシャーを失えば国が危機に陥り、民を魔獣達から守れなくなってしまう」


父はレオナルドにパートナーがいないからだと決めつけて聞く耳を持たない。母も具合の悪いグレイシャーに令嬢に近づけようとしている。
レオナルドが止めても原因がわからないため、この方法に縋るしかないのかお構いなしだ。

(やめてくれ……!グレイシャーはそんなことを望んでいるんじゃないっ)

その中でも公爵令嬢キャシディ・オルランドは何度も何度も城を訪れてはグレイシャーの元に通っている。
グレイシャーの中に強い拒絶を感じ取って、レオナルドはキャシディを警戒するようになっていた。
何かがおかしい、そう思ってもその正体がわからない。
本人は否定していたが、キャシディの噂も気になっていた。

キャシディはずっとレオナルドの婚約者候補だった。家柄も申し分なく、幼馴染で彼女のことはよく知っている。
グレイシャーが気に入ればキャシディが間違いなく婚約者になっていただろう。
しかしグレイシャーはキャシディに近づくどころか姿を見せることもない。
そんなグレイシャーの態度が気掛かりだった。
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