【書籍1巻発売&コミカライズ進行中】悪女の汚名返上いたします!
(ブレア家だって馬鹿じゃないもの、領民のためにベアトリスを差し出すに決まっている。あの女さえ捕まえれば、すべて上手くいく。フェルナンもすぐに機嫌を直すはず)

 祈るような気持ちでいると、翌日さっそくポールが朗報を持ってきた。
 
「罪人ベアトリス・バレリーが騎士ユーリスに捕らえられ、本日王宮に連行されてくる、とのことです」

「ほら、やっぱりわたしの策は完璧だったんだわ!」

 セレーナは自らの聡明さと有能さを自画自賛し、鼻歌をうたいながら身支度を整えた。
 
 とびっきり綺麗な格好で、ベアトリスが破滅する瞬間を見届けてあげましょう──。
 
 その時を今か今かと待っていると、ベアトリスがブレア領の騎士たちに囲まれて大広間に姿を現わした。
 
 王妃とフェルナンの御前に歩み出たユーリスが、膝を折って(こうべ)を垂れる。

< 195 / 231 >

この作品をシェア

pagetop