【書籍1巻発売&コミカライズ進行中】悪女の汚名返上いたします!
「殿下のご命令どおり、ベアトリス・バレリーを連れて参りました」
「よくやった。貴様はアトリスの味方をしていると思っていたが、まあいい。此度の働き、褒めてつかわすぞ」
一段高い場所からフェルナンが横柄に告げる。
王子と騎士が言葉を交わす中、セレーナはうつむくベアトリスを横目で見ながら、内心あざ笑っていた。
二度も断罪され、しかも一番信用していたユーリスに裏切られ連行されるなんて!
あぁ……なんて馬鹿で哀れな子なのかしら!
他人の不幸は蜜の味。落ちぶれたベアトリスの様子に愉悦がこみ上げる。
セレーナは勝ち誇った笑いをこらえるのに必死だった。
婚約者の悪辣な内面など知るよしもないフェルナンは、右手を挙げて「ベアトリスを拘束しろ!」と命じる。
だがユーリスは命令を実行することなく、いつもどおり冷静に告げた。
「その前にひとつ申し上げてもよろしいでしょうか」
「よくやった。貴様はアトリスの味方をしていると思っていたが、まあいい。此度の働き、褒めてつかわすぞ」
一段高い場所からフェルナンが横柄に告げる。
王子と騎士が言葉を交わす中、セレーナはうつむくベアトリスを横目で見ながら、内心あざ笑っていた。
二度も断罪され、しかも一番信用していたユーリスに裏切られ連行されるなんて!
あぁ……なんて馬鹿で哀れな子なのかしら!
他人の不幸は蜜の味。落ちぶれたベアトリスの様子に愉悦がこみ上げる。
セレーナは勝ち誇った笑いをこらえるのに必死だった。
婚約者の悪辣な内面など知るよしもないフェルナンは、右手を挙げて「ベアトリスを拘束しろ!」と命じる。
だがユーリスは命令を実行することなく、いつもどおり冷静に告げた。
「その前にひとつ申し上げてもよろしいでしょうか」