【書籍1巻発売&コミカライズ進行中】悪女の汚名返上いたします!
 嘲笑するフェルナンに構わず、ユーリスは「証人をここに」と配下に命じた。
 するとすぐに広間の扉が開き、ブレア領騎士に取り押さえられた男たちがゾロゾロと入ってくる。

 傷を負い破れたボロボロの服を着た男たちの列。その最後尾にいたのは、身体を拘束され項垂れるポールだった。

 セレーナは愕然し『なっ、なんで……!?』と内心動揺したが、すぐさま平静を取り繕う。

 王妃が口元を扇で隠し「なんです、その汚らしい者たちは」と蔑んだ。
 
 しかし次の瞬間、男たちの腕にあるドクロの刺青を見て「ヒィ」と情けない悲鳴を上げる。
 隣ではフェルナンもまた「暗殺傭兵団……」と呟き、身をすくませた。
 
 王宮の近衛騎士が剣の柄に手をかける中、ユーリスが淡々と説明を始める。
 
「この男たちはご覧のとおり、我が国で暗躍する暗殺傭兵でございます。先日、護送中のベアトリスが襲撃された際、私が逮捕し独自に事情聴取をしておりました」

「王太子である俺に報告もなく、独自に事情聴取だと? 捕らえた罪人は、すみやかに王都へ護送すべきだろう!」
 
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