いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
詳細を話していないのに、裕斗は追及せずに相槌を打った。無理やり聞き出すつもりはなさそうだ。
「そのトラブルは解決したのか?」
「ええ。今のところは問題ないです」
あれ以来、藤倉議員関係から何か言われたことはない。麻衣子たちが余計なことを言わなければ、何かされることはないのだろう。
「よかった」
裕斗がほっとしたような息を吐いた。
(本当に心配してくれていたんだ。あんなに酷い別れ方をしたのに)
胸がちくりと痛んだ。彼は寛容な人だったけれど、傷つかなかったわけはない。
「……今、付き合っている相手がいるのか?」
「いえ、いません」
裕斗は一度言葉を切り、それから麻衣子に真摯な目を向けた。
「俺とやり直してくれないか?」
麻衣子の心臓がどくんと大きな音を立てた。
驚きと喜びと不安、様々な思いがこみ上げる。
「私は……」
「今すぐ返事をしてくれなくていい。ただもう一度チャンスがほしい」
麻衣子は裕斗の視線から逃れるように目を伏せた。
(私だって裕斗さんが好き。ずっと忘れられなかった。でも……)
麻衣子は彼に大きな隠し事をしている。
打ち明けたら彼はどんな反応をするのだろうか。
彼の子とはいえ未婚で三つ子を産んで、イギリスに留学までしたのに、大して仕事に活かせず夢を叶えていない。
考えると自分がとても魅力がない人間だと思えてくる。
それにこの先、裕斗と共に生きる自信もない。
「ごめんなさい……私は裕斗さんとやり直すことはできない。あのとき私は外交官の妻は務まらないと言ったでしょう? それは今でも変わってないんです」
むしろあの頃よりもハードルが高くなった。
将来の大使候補の妻なんて、自分には到底務まらない。
麻衣子の拒否に裕斗は困ったように眉を下げる。
「その件は何度も話し合って納得してくれたと思っていた。あのときもどうして考えが変わったのか分からなかった」
「それは……帰国したら現実に戻ったんです。家の事情でいろいろ有って……ほかにもこの四年の間に裕斗さんに言えないことがたくさんできてしまった」
「離れていたんだから、それは当然だ。でもやり直せない理由にはならないはずだ」
「私が秘密していたことを知ったら、裕斗さんは怒って気が変わるかもしれない」
「……麻衣子が気にしているのは子供のことか?」
びくんと麻衣子の肩が揺れる。
「そのトラブルは解決したのか?」
「ええ。今のところは問題ないです」
あれ以来、藤倉議員関係から何か言われたことはない。麻衣子たちが余計なことを言わなければ、何かされることはないのだろう。
「よかった」
裕斗がほっとしたような息を吐いた。
(本当に心配してくれていたんだ。あんなに酷い別れ方をしたのに)
胸がちくりと痛んだ。彼は寛容な人だったけれど、傷つかなかったわけはない。
「……今、付き合っている相手がいるのか?」
「いえ、いません」
裕斗は一度言葉を切り、それから麻衣子に真摯な目を向けた。
「俺とやり直してくれないか?」
麻衣子の心臓がどくんと大きな音を立てた。
驚きと喜びと不安、様々な思いがこみ上げる。
「私は……」
「今すぐ返事をしてくれなくていい。ただもう一度チャンスがほしい」
麻衣子は裕斗の視線から逃れるように目を伏せた。
(私だって裕斗さんが好き。ずっと忘れられなかった。でも……)
麻衣子は彼に大きな隠し事をしている。
打ち明けたら彼はどんな反応をするのだろうか。
彼の子とはいえ未婚で三つ子を産んで、イギリスに留学までしたのに、大して仕事に活かせず夢を叶えていない。
考えると自分がとても魅力がない人間だと思えてくる。
それにこの先、裕斗と共に生きる自信もない。
「ごめんなさい……私は裕斗さんとやり直すことはできない。あのとき私は外交官の妻は務まらないと言ったでしょう? それは今でも変わってないんです」
むしろあの頃よりもハードルが高くなった。
将来の大使候補の妻なんて、自分には到底務まらない。
麻衣子の拒否に裕斗は困ったように眉を下げる。
「その件は何度も話し合って納得してくれたと思っていた。あのときもどうして考えが変わったのか分からなかった」
「それは……帰国したら現実に戻ったんです。家の事情でいろいろ有って……ほかにもこの四年の間に裕斗さんに言えないことがたくさんできてしまった」
「離れていたんだから、それは当然だ。でもやり直せない理由にはならないはずだ」
「私が秘密していたことを知ったら、裕斗さんは怒って気が変わるかもしれない」
「……麻衣子が気にしているのは子供のことか?」
びくんと麻衣子の肩が揺れる。