いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!

 子供たちの発言で分かった。

 夏目先生とは、麻衣子と家族ぐるみの付き合いをしており、家まで来る親しい仲。そしてかっこいい男性だ。

 性別は大樹と柚樹の発言から察したが、おそらく合っているだろう。

(もしかして麻衣子と特別な関係なのか? いや付き合っている相手はいないと言っていた。だが、そういえば)

 再会した日、麻衣子が男性の医師と一緒に居たことを思い出した。

 若い男性の医師で、麻衣子と親しそうに見えた。

(もしかして、あの医者が夏目先生なのか?)

「ひろとくん、しろいくまちゃん」

 考えこんでいた裕斗の目の前に、白くてちょっと間抜けな表情の熊の縫いぐるみが、現れた。裕斗が小春にプレゼントしたものだ。
 元々持っていた茶色の熊のぬいぐるみと合わせて、とても気に入ってくれているらしい。

「くまちゃんと、あそぼう」
「あ、ああ……そうだね」

 麻衣子と夏目医師の関係が気になって仕方がない。

 けれど、麻衣子に直接聞いていいものだろうか。

 過去のことをあれこれ追及するのは、心が狭すぎないだろうか。
 小春と人形遊びをしながら考えたが、結局結論は出なかった。
 
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