いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
けれど、裕斗とやり直すと決めたのだから、これまでよりもしっかり線引きをしなくてはならない。それに絵麻と夏目の関係も気にかかる。
(絵麻の気持ちが叶うといいのだけど)
でも、それはふたりの問題で、麻衣子はよただ静観することしかできない。
大切な人たちに幸せになってほしいと思うけれど、ままならない状況に気持ちが沈む。
帰宅すると、絵麻が昼食を作って待っていてくれた。
メニューは三つ子が大好きなハンバーグランチ。
「えまちゃんの、ハンバーグ!」
小春はテンションをあげて、ダイニングテーブルに向かう。
「絵麻、ありがとう」
「最近、子供用のメニュー開発をしているから試作もかねて。食感が柔らかめでソースが甘めで小さい子でも食べやすいようになっているの。お姉ちゃんはさっぱりした和風ソースにしておいたよ」
「ありがとう……あっ!」
「どうしたの?」
「小春の上着を置いてきちゃった……多分、会計のときだと思う」
小春が暑がって脱いだのを手にもっていたのだ。車で行ったため小春が寒がらなかったのもあって、気づかずにそのまま帰って来てしまった。
「久しぶりに、やっちゃったな~。取りに行ってくるから先に食べていてくれる?」
「分かった」
子供たちを絵麻に任せて、麻衣子は車で病院に戻る。
会計があるロビーのソファを見て回ったが、見当たらない。
「あ、そういえば、休憩室に寄ったんだ」
入院患者が見舞い客に会ったり、通院患者が少し休む為のスペースで、丸いテーブル席や、ソファが設えられている。
病院特有の素っ気ない雰囲気ではなくて、フェイクグリーンなどで癒しの空間を演出されていて、小春はときどき寄りたがる。
今日はそこの自販機で販売しているアイスを見たいと言い出したのだ。
結局見ただけで気が済んだようで、買わなかったのだけれど。
急ぎ足で休憩室に向かうと、思った通り小さなピンクのコートがソファの上に置き去りになっていた。
「よかった、見つかった」
麻衣子はコートを手にして、休憩スペースを出ようとした。けれどふと思い立って自販機にところまで戻る。子供たちにアイスを買って行ってあげようかと考えたのだ。
けれどそのとき、思いがけなく見覚えのある後ろ姿が視界に入った。
「え……裕斗さん?」
大きなフェイクグリーンの向こうに、裕斗がいた。
(絵麻の気持ちが叶うといいのだけど)
でも、それはふたりの問題で、麻衣子はよただ静観することしかできない。
大切な人たちに幸せになってほしいと思うけれど、ままならない状況に気持ちが沈む。
帰宅すると、絵麻が昼食を作って待っていてくれた。
メニューは三つ子が大好きなハンバーグランチ。
「えまちゃんの、ハンバーグ!」
小春はテンションをあげて、ダイニングテーブルに向かう。
「絵麻、ありがとう」
「最近、子供用のメニュー開発をしているから試作もかねて。食感が柔らかめでソースが甘めで小さい子でも食べやすいようになっているの。お姉ちゃんはさっぱりした和風ソースにしておいたよ」
「ありがとう……あっ!」
「どうしたの?」
「小春の上着を置いてきちゃった……多分、会計のときだと思う」
小春が暑がって脱いだのを手にもっていたのだ。車で行ったため小春が寒がらなかったのもあって、気づかずにそのまま帰って来てしまった。
「久しぶりに、やっちゃったな~。取りに行ってくるから先に食べていてくれる?」
「分かった」
子供たちを絵麻に任せて、麻衣子は車で病院に戻る。
会計があるロビーのソファを見て回ったが、見当たらない。
「あ、そういえば、休憩室に寄ったんだ」
入院患者が見舞い客に会ったり、通院患者が少し休む為のスペースで、丸いテーブル席や、ソファが設えられている。
病院特有の素っ気ない雰囲気ではなくて、フェイクグリーンなどで癒しの空間を演出されていて、小春はときどき寄りたがる。
今日はそこの自販機で販売しているアイスを見たいと言い出したのだ。
結局見ただけで気が済んだようで、買わなかったのだけれど。
急ぎ足で休憩室に向かうと、思った通り小さなピンクのコートがソファの上に置き去りになっていた。
「よかった、見つかった」
麻衣子はコートを手にして、休憩スペースを出ようとした。けれどふと思い立って自販機にところまで戻る。子供たちにアイスを買って行ってあげようかと考えたのだ。
けれどそのとき、思いがけなく見覚えのある後ろ姿が視界に入った。
「え……裕斗さん?」
大きなフェイクグリーンの向こうに、裕斗がいた。