いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
落ちこんでいても仕方がない。麻衣子は気持ちを奮い立たせてミニバンから降りて休憩室に向かった。
けれど、裕斗は去ってしまったようで、後悔だけが胸に残った。
自宅に戻り絵麻が作ってくれたハンバーグを食べてから家事を済ませて、子供たちの相手をして過ごした。
その間、もしかしたら裕斗から電話が来るかもしれないと待っていたけれど、結局電話は鳴らないままだった。
夜。子供たちが寝静まってから、麻衣子は裕斗に電話をかけた。
《麻衣子?》
「裕斗さん、今話せる?」
《ああ、もちろん。何かあったのか?》
彼は麻衣子が病院に居たことに気づいていないようだ。
「今日、裕斗さんを病院で見かけました」
緊張しているせいか、敬語になってしまう。
《え?》
「裕斗さんが女性と話しているのを見かけたけど、声をかけることが出来なかった……あの人は裕斗さんとどんな関係なの?」
悪気はなかったけれど、盗み聞きをしたことになるので、結婚の話をしていたことを聞いたとまでは言い出せなかった。
《病院には同僚に会いに来たんだ。仕事の件や他にも確認が必要なことがいくつかあって。一緒に居た女性は同僚の婚約者だ》
「……え?」
麻衣子はぽかんと口を開けた。
(同僚の婚約者?)
「あの、仲良く話していたように見えたんだけど、裕斗さんの友達でもあるの?」
《会ったのは三回目だ。社交的な人だから親しく話しているように見えたのかもしれない。もしかして心配させてしまったか?》
心配そうな裕斗の声に、麻衣子は気まずいながらも頷いた。
「うん……とても楽しそうに話していたし、実は話が少し聞こえてしまって、結婚の話題だったから、もしかしたら裕斗さんは彼女との結婚を考えているのかもしれないって」
《麻衣子に求婚している俺が、他の女性との結婚を考える訳がないだろう?》
よほど驚いたのか、裕斗が珍しく声を大きくする。
「そうだよね。でも動揺しちゃって、冷静に考えられなかったの」
しんと沈黙が訪れる。けれど次の瞬間、裕斗のうれしそうな声が聞こえてきた。
《嫉妬してくれたのか?》
「う、うん……そうだと思う」
彼が真摯にやり直しを願ってくれたから。麻衣子の間違いを受け止め許してくれたから、いつの間にか彼との未来を夢みるようになっていた。
だからとてもショックだった。
けれど、裕斗は去ってしまったようで、後悔だけが胸に残った。
自宅に戻り絵麻が作ってくれたハンバーグを食べてから家事を済ませて、子供たちの相手をして過ごした。
その間、もしかしたら裕斗から電話が来るかもしれないと待っていたけれど、結局電話は鳴らないままだった。
夜。子供たちが寝静まってから、麻衣子は裕斗に電話をかけた。
《麻衣子?》
「裕斗さん、今話せる?」
《ああ、もちろん。何かあったのか?》
彼は麻衣子が病院に居たことに気づいていないようだ。
「今日、裕斗さんを病院で見かけました」
緊張しているせいか、敬語になってしまう。
《え?》
「裕斗さんが女性と話しているのを見かけたけど、声をかけることが出来なかった……あの人は裕斗さんとどんな関係なの?」
悪気はなかったけれど、盗み聞きをしたことになるので、結婚の話をしていたことを聞いたとまでは言い出せなかった。
《病院には同僚に会いに来たんだ。仕事の件や他にも確認が必要なことがいくつかあって。一緒に居た女性は同僚の婚約者だ》
「……え?」
麻衣子はぽかんと口を開けた。
(同僚の婚約者?)
「あの、仲良く話していたように見えたんだけど、裕斗さんの友達でもあるの?」
《会ったのは三回目だ。社交的な人だから親しく話しているように見えたのかもしれない。もしかして心配させてしまったか?》
心配そうな裕斗の声に、麻衣子は気まずいながらも頷いた。
「うん……とても楽しそうに話していたし、実は話が少し聞こえてしまって、結婚の話題だったから、もしかしたら裕斗さんは彼女との結婚を考えているのかもしれないって」
《麻衣子に求婚している俺が、他の女性との結婚を考える訳がないだろう?》
よほど驚いたのか、裕斗が珍しく声を大きくする。
「そうだよね。でも動揺しちゃって、冷静に考えられなかったの」
しんと沈黙が訪れる。けれど次の瞬間、裕斗のうれしそうな声が聞こえてきた。
《嫉妬してくれたのか?》
「う、うん……そうだと思う」
彼が真摯にやり直しを願ってくれたから。麻衣子の間違いを受け止め許してくれたから、いつの間にか彼との未来を夢みるようになっていた。
だからとてもショックだった。