いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
「え……裕斗さんがどうしてここに?」
「分からない。小春が一緒だったからあまり話さなかったの」
「あ、そうだよね。はるには聞かせられないもの。最近は大人の言うことを結構理解しているみたいだし」
「うん……幸いと言ったら変かもしれないけど、裕斗さんは、はるが二歳くらいに見えたみたいで、自分の娘だとは思いもしなかったみたいなの」
「そうなんだ……結婚については聞かれた?」
「聞かれて、未婚だって言った。でもだいとゆずについては、話してない……聞かれなかったし、その方がいいと思ったから」
大樹と柚樹の存在を知ったら、きっと彼は疑いを持つ。だから知られる訳にはいかないのだ。
「この先も三つ子のことを秘密にしておくの?」
絵麻が心配そうに顔を曇らせた。
「そのつもりだよ。だって、今更言えないでしょう?」
あなたは三歳児の、それも三つ子の父親だなんて言ったら、裕斗だってショックが大きいだろう。
麻衣子は妊娠期間を経て母親になり、少しずつ覚悟を固めていったけれど、それでも不安が大きかったのだから。
「でも、会いたいって言われたんでしょう? もしかしたら復縁を言われるんじゃないの?」
「まさか!」
麻衣子はつい声を上げてしまい、慌てて手の平で口を覆った。