まだ誰も知らない恋を始めよう
「……俺が家へ戻れば、君も黒魔法士からは手を引いてくれるって事?」
「えぇ、もちろん。
それで、これからご両親にこれまでの全てをお話します。
貴方の置かれている現状を、直ぐに信じていただけるとは思ってない。
証拠はホテルのランドリーに残された貴方の洋服ね。
毎日着替えをしているのなら、もう1週間分の着替えが一揃え、持ち主不明で保管されているはず。
フィニアスのイニシャルが刺繍されているんだっけ?
それを確認して貰えれば、貴方が自宅とホテルを行き来していたと証明出来るでしょう?
そしてわたしは……貴方のご両親を説得出来るよう、赤毛のベッキーが考えてくれた理由を使う。
貴方がお母様の次に会いに来てくれた……こ、恋人と偽って……」
嘘なんだけれど、恋人にしてもらうのが申し訳なくて恥ずかしくて、言葉に詰まる。
強化された防音魔法を掛けられた応接室から出る前に、魔法庁への報告にあげる今日の面会及びわたしだけがフィニアスを見つけられた理由を、ベッキーさんが考えてくれた。
「えぇ、もちろん。
それで、これからご両親にこれまでの全てをお話します。
貴方の置かれている現状を、直ぐに信じていただけるとは思ってない。
証拠はホテルのランドリーに残された貴方の洋服ね。
毎日着替えをしているのなら、もう1週間分の着替えが一揃え、持ち主不明で保管されているはず。
フィニアスのイニシャルが刺繍されているんだっけ?
それを確認して貰えれば、貴方が自宅とホテルを行き来していたと証明出来るでしょう?
そしてわたしは……貴方のご両親を説得出来るよう、赤毛のベッキーが考えてくれた理由を使う。
貴方がお母様の次に会いに来てくれた……こ、恋人と偽って……」
嘘なんだけれど、恋人にしてもらうのが申し訳なくて恥ずかしくて、言葉に詰まる。
強化された防音魔法を掛けられた応接室から出る前に、魔法庁への報告にあげる今日の面会及びわたしだけがフィニアスを見つけられた理由を、ベッキーさんが考えてくれた。