まだ誰も知らない恋を始めよう
「ダニエルさんが、フィニアスさんの恋人だから見える、にしましょう。
貴女が他の人には見えなくなった彼の事をジェラルディン嬢に相談して、わたしを紹介されて、同席したオルが犯人はメイトリクスだと特定した、でいいですよね」
と決めたから、同様にその理由を使わせて貰う。
「えっ、恋人って言って、うちの両親に会う!? 」
「そう……恋人。
ごめんね……ご両親にお会いするために便宜上のね、嘘をつくことになるけれど。
どうして友人ではなくて、恋人じゃなきゃ駄目なのかは、ベッキーさんも言っていたでしょう?
貴方が見える理由は、2人には愛があるからに出来る、だったよね?
愛なんて漠然としたものを、人は否定出来ないから、って。
そんなあり得ない理由も、お父様は駄目でも、お母様は信じてくれそうな気がする」
ペンデルトン夫人は、神や悪魔、霊魂を信じる方みたいだから。
とまでは言わなかったけれど、フィニアスは大きく頷いた。
「確かに、母なら信じそうだ。
で、俺の姿は見えないけれど、隣に居ることを伝えて……
両親がそれを信じて、俺が自宅に帰れば、君も元の生活に戻れる?」
「……うん、以前と変わらずにね。
卒業するまで、奨学金が受けられるように勉学に勤しむ」
貴女が他の人には見えなくなった彼の事をジェラルディン嬢に相談して、わたしを紹介されて、同席したオルが犯人はメイトリクスだと特定した、でいいですよね」
と決めたから、同様にその理由を使わせて貰う。
「えっ、恋人って言って、うちの両親に会う!? 」
「そう……恋人。
ごめんね……ご両親にお会いするために便宜上のね、嘘をつくことになるけれど。
どうして友人ではなくて、恋人じゃなきゃ駄目なのかは、ベッキーさんも言っていたでしょう?
貴方が見える理由は、2人には愛があるからに出来る、だったよね?
愛なんて漠然としたものを、人は否定出来ないから、って。
そんなあり得ない理由も、お父様は駄目でも、お母様は信じてくれそうな気がする」
ペンデルトン夫人は、神や悪魔、霊魂を信じる方みたいだから。
とまでは言わなかったけれど、フィニアスは大きく頷いた。
「確かに、母なら信じそうだ。
で、俺の姿は見えないけれど、隣に居ることを伝えて……
両親がそれを信じて、俺が自宅に帰れば、君も元の生活に戻れる?」
「……うん、以前と変わらずにね。
卒業するまで、奨学金が受けられるように勉学に勤しむ」