まだ誰も知らない恋を始めよう
55 彼の婚約者(候補)になるわたし
急遽、前日に決まったペンデルトン家の夕食会開始時間まで、約2時間。
叔母からの協力を得られた事で、事態は急展開を迎え。
ペンデルトン家の高級自家用車に、叔母のフラットまでお迎えに来ていただいて、他の招待客よりも早めにペンデルトン宮殿(家とは言い難い)に向かっている。
フルメイクをしたわたしは深紅のミモレ丈のドレスを着て、髪も結い上げ、別人に変身した。
自分では絶対に選ばない色のドレスは、肩を出した肌見せも恥ずかしいし、慣れない大きなイヤリングで既に両の耳たぶは痛い。
その隣に座っているのは、紫のカクテルドレスをまとった叔母だ。
それにしても、まさか、こんな事になるなんて。
わたしは盛り沢山だった昨日を、もう何十回となく思い返している。
◇◇◇
叔母に会いに行った。
協力を頼んで了承して貰った。
逃亡中のメイトリクスが、意外にもフィンの身近に居る事が判明した。
ご家族が親しくしている誰かに変身したあの男は、フィンの経過を見届けようしている。
それを、叔母と2人でペンデルトン氏に話しに行った。
自分達の力の事、フィンに掛けられた多重魔法の事、外れの捕縛には魔法士ではないと無理な事等を伝えると、驚く程スムーズに信じてくださった。
それから各部署を3人で回って、職場にはメイトリクスが居ないのを確認した。
と、なると次は自宅……
叔母からの協力を得られた事で、事態は急展開を迎え。
ペンデルトン家の高級自家用車に、叔母のフラットまでお迎えに来ていただいて、他の招待客よりも早めにペンデルトン宮殿(家とは言い難い)に向かっている。
フルメイクをしたわたしは深紅のミモレ丈のドレスを着て、髪も結い上げ、別人に変身した。
自分では絶対に選ばない色のドレスは、肩を出した肌見せも恥ずかしいし、慣れない大きなイヤリングで既に両の耳たぶは痛い。
その隣に座っているのは、紫のカクテルドレスをまとった叔母だ。
それにしても、まさか、こんな事になるなんて。
わたしは盛り沢山だった昨日を、もう何十回となく思い返している。
◇◇◇
叔母に会いに行った。
協力を頼んで了承して貰った。
逃亡中のメイトリクスが、意外にもフィンの身近に居る事が判明した。
ご家族が親しくしている誰かに変身したあの男は、フィンの経過を見届けようしている。
それを、叔母と2人でペンデルトン氏に話しに行った。
自分達の力の事、フィンに掛けられた多重魔法の事、外れの捕縛には魔法士ではないと無理な事等を伝えると、驚く程スムーズに信じてくださった。
それから各部署を3人で回って、職場にはメイトリクスが居ないのを確認した。
と、なると次は自宅……