まだ誰も知らない恋を始めよう
となって、翌日の夕食会にお呼ばれしてしまった。
それもペンデルトン氏が出してきた案は、わたしをフィンの婚約者候補として身内にお披露目する夕食会で、親族の方も招待すると言う……
確かにその理由だったら、親族の夕食会にわたし達が参加しても不自然じゃないだろう。
最近会った、ご親戚の方々を集めて、まとめて紹介していただけるのは、メイトリクスかどうかを見分けるのに手っ取り早いし。
だけど、候補としたって婚約者とは?
叔母の言った通り、わたしがフィンの恋人ではないとペンデルトン氏は最初から分かっていたらしいのに、何で?
それに、フィン本人は不在なのに?って不思議に思われそうだ。
「息子は出かけ先で事故に遭い、貴女に助けられて、現在は入院中。
2人は熱烈な恋に落ち、1日でも早く婚約したいとフィンが熱望していて、自分は家出ではないし、皆に彼女を紹介してくれ、と頼まれた。
親族の中には、フィンが家に帰っていない事を知ってる私の妹や、女性を紹介しようとしてくる人間も居ますから」
彼に女性を紹介したいご親戚の前に、わたしを出すのは、却って希望を持たせるのでは?
「それから、お2人に加えてもう1人」
「もう1人?」
「えぇ、これから誘う予定で、まぁ断られる事は無いと思いますが、忙しい奴なので、ここで名前を言うのは控えます」
それもペンデルトン氏が出してきた案は、わたしをフィンの婚約者候補として身内にお披露目する夕食会で、親族の方も招待すると言う……
確かにその理由だったら、親族の夕食会にわたし達が参加しても不自然じゃないだろう。
最近会った、ご親戚の方々を集めて、まとめて紹介していただけるのは、メイトリクスかどうかを見分けるのに手っ取り早いし。
だけど、候補としたって婚約者とは?
叔母の言った通り、わたしがフィンの恋人ではないとペンデルトン氏は最初から分かっていたらしいのに、何で?
それに、フィン本人は不在なのに?って不思議に思われそうだ。
「息子は出かけ先で事故に遭い、貴女に助けられて、現在は入院中。
2人は熱烈な恋に落ち、1日でも早く婚約したいとフィンが熱望していて、自分は家出ではないし、皆に彼女を紹介してくれ、と頼まれた。
親族の中には、フィンが家に帰っていない事を知ってる私の妹や、女性を紹介しようとしてくる人間も居ますから」
彼に女性を紹介したいご親戚の前に、わたしを出すのは、却って希望を持たせるのでは?
「それから、お2人に加えてもう1人」
「もう1人?」
「えぇ、これから誘う予定で、まぁ断られる事は無いと思いますが、忙しい奴なので、ここで名前を言うのは控えます」