コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「お父様や国王と王妃様のお墓はどこに
あるのか知っていたら教えてほしいの。
花を手向けたいわ」

「そうですわね。王家のお墓はあの霊峰の
麓にあるのです。サモネアに言って
置きますので、ぜひお参りに
行ってください」

「母が大切にしていた髪飾りがあるの。
父に新婚旅行の時に買ってもらったのだと
言って最後まで大事に握りしめていたのです
それをお墓に入れてあげたくて,
父の側においてあげたくて…
父を心から愛していた母の事父にも
聞かせてあげたいの」

「まあ、姫様なんてお優しい。
リビシア様も殿下に早くお会いしたいと
思っていらっしゃいますね」

マリシルは溢れる涙を拭おうともせず
リリーの手を握り締めた。

「母はとてもカメリアが好きだったので
帰って来たかったと思います」

その時デイアと呼ぶ声が聞こえてきた。

「シード、こっちよ、薬草畑にいるの」

小屋の角を回って、ジュシード王子が現れた

「おはようデイア、こちらの方は?」

「サモネアさんの奥様のマリシルさんよ」

「姫様皆の事は呼び捨てでいいんですよ。
示しがつきませんから、ジュシード殿下、
姫様をカメリアに連れて来ていただいて
ありがとうございます。
今、皆さまに朝食をお持ちします。
果物とイモ料理しかないのですが、
すぐに用意いたします」

新鮮で美味しい果物と潰したイモに野菜を
混ぜ込んだイモのサラダをピートたちも
一緒に小屋で頂いた。

朝食を食べながら今日の予定を相談する。

直ぐに世話役等との話し合いがあるので
その内容次第ではあるが昨日決めたように
王家の宝物庫を探し出すことも
しなくてはいけない。

リリーは王家の墓にも参りたいと言った。

母は心配していたが国王夫妻や王子であった
父は民によって手厚く埋葬されているらしい

世話役たちの話し合いで、住民の簡単な
戸籍を作ることにした。

現在何人の住民がいるかもきっちりとした
数は把握できていないようだ。

男女の別や子供達の年齢も知りたい。

読み書き算数は教えているのかと聞くと、
結構きちんとやれている所とそうでない
所の差が激しい。
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