コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
また、これからカメリアを復興させるのに
必要な事を優先順位を付けてチームごとに
分けたいと言った。

皆やる気満々で木工が得意な者、配管などの
設備工事が分かるもの、交易関係に従事
していた者は、一番早くに動いて
もらわなくてはならない。

そうして細かく分けて10チームのリーダーと
副リーダー2名をまず選出することにした。

この場にいない者がほとんどなので各世話役
に人選をお願いした。

そしてリリーは薬草畑を管理しているマリシル
をリーダーに薬草治癒チームを作った。

石鹸や食用油を仕入れることができたら
その使い方や管理もこのチームで行うつもりだ。

まずは食の改善から行いたい

米を栽培しているならもみ殻や米ぬかが出る
ので色々なものにつかえるはずだが、
それを使っていないとしたらもったいない

この辺も聞き取り課題としてリリーは
頭に入れて置く。

そして午後には王家の墓にお参りに連れて
行ってもらった。

祖父母や父の墓にお参りをして、父の墓に
母の形見の髪飾りを埋めた。

“母様よかったね。お父様の側にそして
母様の好きなカメリアにやっとこれたね。
母様との約束を果たしに来たから、
ここからは父様も一緒に見守っていてね。
皆の力を借りて何とかカメリアを
立て直せるように頑張るね”

そう心でお祈りをすると墓を離れて、
ジュシード王子やピートたち勇者と共に
王家の宝物庫を探しに王家の入江に
やって来た。

皆で壁をくまなく探したが
それらしき物は見つからなかった。

岩ばかりの所なので何か切ったような
扉の後のようなものを探したが
見当たらない。

リリーははあ~っと大きなため息とともに
座り込んで岩の裂け目から陽の光が
漏れている天井を見つめた。

するとそこに不自然な四角い窪みを見つけた。

陽が差していなければ、きっとわからなかった
だろうその窪みはリリーの持つ護符が丁度
はまるように思えた。

「ねえ、天井に四角い窪みがあるみたい
なんだけど、ほらそこ陽が少し
差し込んでいる横の所」

リリーが指さす方を全員が見上げる。

「本当だ。ちょうどリリーの持ってる
木の護符位だね。リリーそれを当ててみて」

そう言うとジュシード王子はリリーを
抱き上げて持ち上げてくれた。

リリーはその窪みの真ん中にも丸い小さな
窪みがあるのを見つけたので真珠の
はまっているほうを窪みに向けてはめ込んだ

するとカチッと音がしたと思ったら、
壁の一部がギイ~ッと音を立てて横に
スライドした。

さっき目を凝らしてみていた壁なのに
全然わからなかった。

壁の中は、人一人がやっと通れる位の狭い
通路になっている。

大柄で筋骨隆々のデイランは途中ではまって
しまうかもしれない。

デイランは見張りに壁の外で待たせて置き
皆で壁の中の通路を進む。

途中狭い場所もなく広い通路は最終的に
開けた場所にたどり着いた。

今度はすぐにわかった。

ドアの取っ手ぐらいの高さにまた四角い
窪みがあった。

そこは真ん中に丸い窪みはなかったので、
反対側をはめてみると、ドアの様に壁が
向こう側に動いた。

中を見てリリーは息をのんだ。
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