コンネリシャス王国の恋物語2 亡国の王女と心優しい王子の恋
後に続いて入ってきたジュシード王子と
ピートもマニュアもその光景に固まっている
明りは天井と壁から自然光が入るように
なっていて中は持って来た松明も要らない
ほどの明るさだった。
大きなトランクの中にはびっしりと
白い真珠が入れてあった。
その蓋が開いていて陽に輝く真珠の美しさに
身体が震えた。
同じくらいの大きさのトランクの中には金の
コインがぎっしりと詰まっていた。
ピートによればこれはテレジア共和国や
その隣のサンパネ王国で通用する金貨らしい
一番純度の高いものでその頃でも希少な
金貨だったという事だ。
その他には色々な色の真珠が小さな
ガラス瓶に色ごとに分けて入れてある。
どの色が一番高いのかは明日真珠に
詳しいものに聞いてみなくては
分からない。
宝石の原石2~3個小さなトランクに
無造作に入っていた。
ダイヤモンドのようだ。
サファイヤやルビーの指輪やネックレスも
一緒に入れてある。
大きな壷があったので開けてみると
そこには紙幣がぎっしりと詰まっていた。
今でも使えるのかは不明だがピートによれば、
テレジアやカメリアその隣の国で使える
紙幣らしい。
リリーデイアへと書いたメモが張り付けてある
トランクを開けるとピンクの濃淡が可愛らしい
ドレスが畳んであり上には真中に大きな
ピンクの真珠をあしらったテイアラと
びっしりと繋がった真珠の首飾りにヒールの
少しあるサンダルまで入っていた。
リリーはたぶん父親の字であろうメモを
抱きしめて声を殺して泣いた。
そのリリーをジュシード王子が後ろから
優しく抱きしめた。
「すごいなお父上はデイアのドレスまで
用意していたなんて、それにこれだけ
金や真珠や宝石があれば国一つ買えそうだ」
そう言うジュシード王子に縋りついてリリーは
泣き止もうと必死になっていた。
「姫様、こちらにこんなに沢山の布が
あります。それに石鹸や鍬や鋤に斧に
のこぎりや金づち沢山の釘まであります」
リリーはジュシード王子に連れられて奥の方の
ピートの所に行くとまた父親のメモがあった。
石鹸の入れられているトランクに、
“リリーデイアへ、石鹸がなくては困るだろう。
これはとても高価な石鹸なのだが、18年も
持つかが心配だ”と書いてあった。
これを読んで皆で笑ってしまった。
鍬や鋤に斧などは木の部分が少し腐っている
がそれぞれ約20本程あった。
釘やそれぞれの鋼の部分にはたっぷりと油が
塗られていてさび付いては居なかった。
いろんなことを想定して父はリリーへ
すべてを託したのだ。
布は30反ほどもあった。
これだけあればせめて女性には簡素な服が
作れるだろう。
それにしても父はリリーが最初に必要な
物が解っていたような品物を揃えていた。
やはり“先見の力“があったのだろうかと
不思議な気持ちになった。
4人はとりあえず、金貨や真珠以外の物を
まず運び出して、明日隣国の
テレジア共和国へは両手いっぱいの金貨を
革袋に2袋入れて持っていく事にした。
真珠はリリーが母から預かった分を一応
持って行って相場を決めて納得ならこれから
交易をしたいと持ちかけるつもりだ。
その為に価格の正当性を図るため父の側近
だったガリバーヌを連れていくつもりだが、
コンネリシャス王国では実際最近リリーは
真珠を売っているのでその相場は分かって
いるつもりだが、国と国の交易となれば
その辺はよく分からない。
朝の会議で聴いた限りではかなり安い
値段での交易だったようだが、18年前の
事なので何とも言えないとガリバーヌは
言っていた。
とりあえず明日は金貨で必要な物を
買うつもりだ。
そして、こんなに沢山の宝物があると
知られれば厄介なこともあるだろうから、
ここに入るのはリリーとピートだけに
した方が良いとジュシード王子は言った。
ピートもマニュアもその光景に固まっている
明りは天井と壁から自然光が入るように
なっていて中は持って来た松明も要らない
ほどの明るさだった。
大きなトランクの中にはびっしりと
白い真珠が入れてあった。
その蓋が開いていて陽に輝く真珠の美しさに
身体が震えた。
同じくらいの大きさのトランクの中には金の
コインがぎっしりと詰まっていた。
ピートによればこれはテレジア共和国や
その隣のサンパネ王国で通用する金貨らしい
一番純度の高いものでその頃でも希少な
金貨だったという事だ。
その他には色々な色の真珠が小さな
ガラス瓶に色ごとに分けて入れてある。
どの色が一番高いのかは明日真珠に
詳しいものに聞いてみなくては
分からない。
宝石の原石2~3個小さなトランクに
無造作に入っていた。
ダイヤモンドのようだ。
サファイヤやルビーの指輪やネックレスも
一緒に入れてある。
大きな壷があったので開けてみると
そこには紙幣がぎっしりと詰まっていた。
今でも使えるのかは不明だがピートによれば、
テレジアやカメリアその隣の国で使える
紙幣らしい。
リリーデイアへと書いたメモが張り付けてある
トランクを開けるとピンクの濃淡が可愛らしい
ドレスが畳んであり上には真中に大きな
ピンクの真珠をあしらったテイアラと
びっしりと繋がった真珠の首飾りにヒールの
少しあるサンダルまで入っていた。
リリーはたぶん父親の字であろうメモを
抱きしめて声を殺して泣いた。
そのリリーをジュシード王子が後ろから
優しく抱きしめた。
「すごいなお父上はデイアのドレスまで
用意していたなんて、それにこれだけ
金や真珠や宝石があれば国一つ買えそうだ」
そう言うジュシード王子に縋りついてリリーは
泣き止もうと必死になっていた。
「姫様、こちらにこんなに沢山の布が
あります。それに石鹸や鍬や鋤に斧に
のこぎりや金づち沢山の釘まであります」
リリーはジュシード王子に連れられて奥の方の
ピートの所に行くとまた父親のメモがあった。
石鹸の入れられているトランクに、
“リリーデイアへ、石鹸がなくては困るだろう。
これはとても高価な石鹸なのだが、18年も
持つかが心配だ”と書いてあった。
これを読んで皆で笑ってしまった。
鍬や鋤に斧などは木の部分が少し腐っている
がそれぞれ約20本程あった。
釘やそれぞれの鋼の部分にはたっぷりと油が
塗られていてさび付いては居なかった。
いろんなことを想定して父はリリーへ
すべてを託したのだ。
布は30反ほどもあった。
これだけあればせめて女性には簡素な服が
作れるだろう。
それにしても父はリリーが最初に必要な
物が解っていたような品物を揃えていた。
やはり“先見の力“があったのだろうかと
不思議な気持ちになった。
4人はとりあえず、金貨や真珠以外の物を
まず運び出して、明日隣国の
テレジア共和国へは両手いっぱいの金貨を
革袋に2袋入れて持っていく事にした。
真珠はリリーが母から預かった分を一応
持って行って相場を決めて納得ならこれから
交易をしたいと持ちかけるつもりだ。
その為に価格の正当性を図るため父の側近
だったガリバーヌを連れていくつもりだが、
コンネリシャス王国では実際最近リリーは
真珠を売っているのでその相場は分かって
いるつもりだが、国と国の交易となれば
その辺はよく分からない。
朝の会議で聴いた限りではかなり安い
値段での交易だったようだが、18年前の
事なので何とも言えないとガリバーヌは
言っていた。
とりあえず明日は金貨で必要な物を
買うつもりだ。
そして、こんなに沢山の宝物があると
知られれば厄介なこともあるだろうから、
ここに入るのはリリーとピートだけに
した方が良いとジュシード王子は言った。