コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
リリーのお父上は本当に素晴らしい人だ。

今は明日テレジア共和国に行く事を最優先に
考えよう。

テレジア共和国訪問については今日の朝一番で
マニュアに書簡を持たせて先ぶれを
出している。

ジュシード王子は正装で護衛騎士の二人は
騎士団の正装でリリーは今日父親が
揃えてくれていたドレスとテイアラを付けて
訪問の予定だ。

そしてガリバーヌは18年前の側近としての
制服のようなものがあるというのでそれを
着ていくようにした。

ピートの操縦でテレジア共和国の港に着くと、
迎えの馬車が来ていた。

一応は歓迎してもらっているようだ。

テレジア共和国の宮殿は華美ではなく
いたって普通の建物のように見える。

屋内も必要な物が必要なところに置いてある
と言う感じで装飾はほとんどなく
実用的な建物だ。

謁見の間は広く王様や議会の重要人物たちが
いてそれぞれ紹介された。

まずはガリバーヌがリリーデイア・レア・
カメリアがカメリア王国の女王として立つこと
その戴冠式が間もなくある事、今日は長く
交易がなかったテレジア共和国にカメリア
王国が交易再会のお願いに来たこと、
そしてその後見の為にコンネリシャス王国の
第一王子のジュシード・ルフェル・ペレルが
護衛騎士二人を伴って同行している事を
説明した。

テレジア共和国の宰相がまず口を開いた。

テレジアは共和国なので多くの領土の塊として国を
作っているのでそのトップに立つのが宰相で
政治面では王よりも権限がる。

「ほう、大変可愛く若い女王様の誕生ですな
今までどうしていらっしゃったのですか?
国が王家の誰もいなくて統治者不在で
荒れ果てている時にあなたはどこに?」

この質問にはリリー以外はピリッとしたが
リリーは淡々と答えた

「そうですね。そうおっしゃるのも最もです。
18年前卑怯にも突然の侵略にさらされ国は
荒れ果て王族も誰も残りませんでした。
どこの国も助けてはくれませんでした。
父はこのままではすべてが灰に帰すと
思ったのでしょう。生まれて半年の私を
母と乳母に託してカメリアを脱出させました。
そしてコンネリシャス王国にたどり着いた
私たちは何とか生き延びました。
でも母は心労と働き過ぎで若くして
亡くなりましたが、私は何とかこうして
生きています。父は必ずリリーデイアが
帰って来るからそれ迄皆力をあわせて何とか
生き延びてこの地を守るようにと言い残した
そうです。そして私は母にカメリア王国の
素晴らしい処を沢山聞かされて育ちました。
母はいつかカメリアに戻って民の助けに
なるようにそう言い続けて亡くなりました。
今18歳になって、コンネリシャス王国の
皆様に助けられてカメリアに帰ってくる事が
できました。カメリアの為にまずは貴国
テレジア共和国に交易を再開してもらって
カメリアに必要な物を揃えたいと思って
いるのです。如何でしょうか?
納得いただけましたか?
奇跡のような話ですが本当のことです」

「ふぅ~ん、してどんなものをどんなものに
交易したいのですか?」
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