コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
この頃よく話をしてくれるようになり、
チャムが転んでけがをしたとかセリアが
風邪を引いて学習院に行けなくなるから
嫌だなあとか言っている。

その二日後4歳のチャムが転んで怪我をして
リリーの所に連れてこられた。

転んだ場所が悪くてひどく背中を岩に打ち
付けて血も出て打ち身で痛いしで大騒ぎを
したのだ。

リリーは治癒魔法で癒してあげたので
すぐに泣き止んだが、側にいた
リシ―ドシャムが

「ほら言ったでしょう」

とリリーに得意げに言ったのだ。

その1週間後セリアが熱を出して臥せって
しまった。

コンコンと咳も出て苦しそうなのだ。

マリシルに薬草を煎じてもらいリリーも
癒しの魔法で体が楽になるようにして
やったが、なかなか熱が下がらない。

そんな時にリシ―ドシャムが、

「霊峰にある泉の湧水を飲ませてあげると
すぐに熱が下がるよ」

と言った。

「どうしてそんな事がリシ―にわかるの?」

とリリーガ尋ねると

「夢で見るんだもん」

「チャムの事もセリアが熱を出すことも
夢で見たの?」

「うん、そうだよ。お父様の事も見たよ。
星を見上げて泣いていたよ。
デイアごめんもう少しだから待って、
なかなか迎えに行ってやれなくて
ごめんっていってた」

リリーの事をデイアと呼ぶのは
ジュシード王子だけだ。

「お、お父様って…お父様はどんな様子だった?」

「僕と同じ色の髪と目の色をしてた。
お髭を生やしていたよ。背も高くてデイラン
みたいに大きくはなかったけど優しそうだった」

リシ―ドシャムにとってデイランはとっても
かっこよくて尊敬できる存在らしい。

大きくなったらデイランみたいになるというのが
この頃のリシ―ドシャムの口癖で、それを聞いた
デイランはもうリシ―ドシャムにメロメロに
なっている。

とにかくピートに言って霊峰の泉とやらに
連れて行ってもらう事にした。

泉は前にデイランも含めて3人で言った
ダイヤモンド鉱山の洞窟の近くにあった。

ピートと泉の水を汲んで帰ってセリアに
飲ませると、その日の夜には熱が下がった。

ピートは

「女王陛下は何でもお見通しなんですね」

と言って驚いていた。
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