コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「先回お会いした時に、元老院の爺様どもが
子供扱いしてなかなか耳を傾けてくれないと
言っておられました。髭でも生やそうかなあ
なんて言ってらしたのできっと若造だと
思われないために髭を生やされたのですね」

「リリー様、リシードシャム王子の事を
もう殿下に知らせてあげてください。
きっと活力になりますよ」

「そうね、今度ピートが行く時に、
リシ―の事を手紙に書くわ。
お父様は背が高くて優しそうだったって、
でもデイランみたいに大きくなかったって
言ってたわ。
リシ―はよっぽどデイランが好きなのね」

デイランは嬉しそうに笑ったが

「殿下に知られたら叱られそうですね」

と複雑な顔になった。

リリーはころころと笑って

「そうね。でもデイランがカメリアに残って
私やリシ―の事も守っていてくれることを
知ったらありがたく思うわよ」

今度はピートに向き直って

「今朝ね、リシーがババリオスさんが
もうすぐ遠くに行ってしまうから母様に
会いたがっているよって言ったの。
だから今日の午後リシ―を連れて
会いに行きたいんだけど」

実際はキラキラ石の事教えてくれた人と
リシ―ドシャムは言ったのだ。

リリーはびっくりしたが、その事は誰にも
言わないでね、とても大切な事だからと
リシ―ドシャムに約束させた。

ピートはすぐに手はずを整えてくれた。

その日の午後、リリーはリシ―ドシャムの
手を引いてババリオスの家を訪れた。

世話をしてくれている近所の人に礼を言って
3人にしてもらった。

ババリオスは、リシ―ドシャムに会えてもう
思い残すことはない。

殿下にお孫さんの事を話して聞かせて
あげられますと言って泣いていた。

リシャードシャム様はきっとお父様似
なのですねと言って、ブラウンの髪を
わしゃわしゃ撫でていた。

リシャードシャムは嫌がりもせずににこにこ
笑っていた。

リリーが

「鉱山の事は公にしない事にしました。
お父様もそう判断したのでしょう。
遺してもらった物は半分ほど使って
しまいましたが、今ではカメリアの
特産品や新しく作っている真珠で
経済を回していけるので、後は次の世代
に残してやれそうです。お父様に
あったらそれも報告してくださいね。
本当に遺して頂いた物でここまで復興
することができました。
ありがたかったと感謝していると
伝えてください。だから、
鉱山は封印したままにします」
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