コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
ババリオスにそう伝えると、
彼はにっこりと笑って

「リリーデイア様の手腕ですよ。
王宮の再建の前に民の家を優先して
くださったと聞いています。
殿下はきっとリリーデイア女王の力を
信じておられたのでしょう。
すばらしい先見の力でしたな」

「実はこの子にも先見の力があるよう
なのです。魔法は4属性使えるみたい
なのですが、その上に多分先見の力も
宿っています。お父様はどうやって
先見していましたか?」

「殿下は夢に見るとおっしゃって
いましたね。先見の夢かどうかは
なんとなくわかるようでした」

「やはり、そうですか、リシ―ドシャムも
夢に見ると言います。ババリオスさんの
事もキラキラ石の事を教えてくれた人
って言って、私に会いたがっているって
いうので今日一緒に来たのです」

「そうですか、先見の力は時に殿下を
苦しめていました、リシ―ドシャム王子も
この先辛いこともあるかもしれませんね。
先を知ることが良い事ばかりでは
ありません」

「そうですね、今はまだ小さいので
その辺はよく分かっていないかも
知れないのですが、私が気を付けて
やらなければいけないですね」

「リリーデイア様が付いていれば
大丈夫ですよ。殿下もリビシア様と
結婚されてからは随分楽になられた
ようでした。あまり先見の夢は
見なくなったと言っておられました
侵略の先見を得るまでは…」

リシ―ドシャムはおとなしく二人の側に
座って話を聞いていた。

「お母様の言っているお父様って
だれのこと?」

と聞いてきた。リリーは

「ほら、お家のお母様とリシ―の部屋に
絵姿が飾ってあるでしょう?
リシ―のお爺様とお婆様よって教えた
わよね。そのお爺様の事よ。
お母様のお父様でリシ―のお爺様よ」

「ふ~ん、わかった。
じゃあこの人はどんな人?」

とにかく好奇心旺盛なリシ―ドシャムは
何でも知りたがり聴きたがる。

「そうね。お爺様にとっては、
リシ―にとってのデイランのような人ね」

「そっか、お爺様を守って
くれてありがとう」

そう言って満面の笑みを向けた。

ババリオスは、感動して涙を流しながら
リシ―ドシャムの小さな手を握って

「ありがたい、ありがたい。
ここまで頑張った甲斐がありました。
リシ―ドシャム王子こちらこそ
ありがとうございます」

リリーはリシ―ドシャムは天然の人たらしだと感心した。

そしてババリオスはその二日後静かに天に召されていった。
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