コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「儂が父上からこの国を託されたのは
35歳の時だった。この素晴らしく豊かで
政治も統治も文句なく一流の国だった。
それでもここまで苦労はなかったとは
言わない。それを彼女は若干18歳で
焼け野原と貧しい暮らしをする
5500人の人々のトップに立つ事を
決めたのだ。民の為に身を粉にして奮闘
する女王となったのだ。そんな彼女を
妻にと己の随一として見つけて来た息子を
儂は誇りに思う。この国の次の王妃に
これだけ相応しい人が他にいるだろうか!
カメリアに手を差し伸べることに
コンネリシャス王国に何ほどの利が必要
なのだ、我が国もその昔理不尽な侵略に
合っている。たまたま我々は魔法と言う
武器があって勝利したのだ。
ただそれだけのことだ。
この健気で孤高の素晴らしい女王の国を
引いては我が国の将来の王妃の国を
無条件でも儂は助けてやりたいと思う。
強く美しく澄んだ目をした
リリーデイア女王の為に…」

長い演説を終えた国王が座ると議場は
静まり返っていた。

王妃やお婆様そして来てくれた女性達の
すすり泣きが聞こえるのみだ。

「議長、裁決を」

とジュシード王子が言うと、
我に返った議長が

「カメリア国をコンネリシャス王国の
領として統治することに
賛成の人は挙手を」

と言った。

全員の手が上がった。

王妃やお婆様や女性陣迄挙手をしている。

いつ来たのか前国王のお爺様迄
手を挙げている。

“やったあ、これでデイアを迎えに行ける”
とジュシード王子は心の中で両腕を
突き上げていた。

その夜、家族の皆に後押しを感謝した。

特に父王の演説がダメ押しになったのだ。

ありがたかった。

早速側近の者と統治に関する覚書の
草案を作った。

デイアには調印の為に一度コンネリシャス
王国に来てもらわなければならない。

やっと会える。

約3年会えなかったがピートが持って
来てくれるデイアの手紙が励みになった。

明日にでも飛んでいきたいが草案を
まとめてからでないと行けない。

それから3日間かかって草案をまとめた。

国王に見てもらって最終の了承を
もらわなくてはならない。

そう思っていた時ピートが突然
やって来た。

至急の目通りをと言うピートの様子に
ただならぬものを感じた門番が夜にも拘らず
連絡してきたのでピートを部屋に
通すように言った。

ピートは驚くべきことを話しだした。
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