コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋

再びの侵略



ジュシード王子がやっと元老院の了承を
取り付けた日よりさかのぼる事5日前、
リリーはその朝リシ―ドシャムが
なかなか起きてこないので、ベッドを
見に行ったのだが、彼はベッドに
起き上がったままぼーっとしていた。

何時も朝から元気いっぱいの
リシ―ドシャムなので、
心配になったリリーは

「リシー、どうしたの?
どこか痛いの?」

と聞くと。

焦点の合わない目をしていた
リシ―ドシャムはリリーを見て

「母様、大きな船が3つやって来て
沢山の弾をドンドンって撃ってくるの、
でも僕がいるから大丈夫守るからね」

そう言ってにっこり笑った。

リリーはドキッとしてリシ―ドシャムに
詳しく話すように言った。

ひょっとして先見の夢を見たのかも知れない。

「リシー、夢を見たのね。母様にどんな夢
だったかお話ししてくれる?」

と言うと詳しく話し出した。

それによると、南の海に大きな船が3艘
お腹に丸いものをくっつけた船らしいが、
その船から丸い弾が沢山飛んで
くるのだと言った。

その絵をかいてもらうと軍船の様だった。

それはいつのことかわかると聞くと、
前の日がまあるい大きなお月さまの日
だったと言った。

満月は3日後だ。

という事は4日後に侵略があるという事か?

リリーは愕然となった。

せっかくここまで復興して来たのだ。

なのにまた神様はカメリアに試練を
与えるのか?でも、リシ―ドシャムの
先見は確実だ。

すぐにピートとデイランを呼んで、
リシ―ドシャムの先見の夢の話をした。

そこにテレジア共和国に潜入させていた
諜報員が知らせを持って来た。

彼によるとテレジア共和国が兵士を集めて
軍艦を3艘を西の港に集結させているらしい

北の港はカメリアの真ん前なのでそこには
集められない。すぐにわかってしまうからだ

リリーはすぐに議会を招集した。

そして、テレジア共和国がカメリアに
侵略してこようとしていると話した。

議会は騒然となった。

その時に父に先見の力があった事、そして
リシ―ドシャムもその力を受け継いでいる
事を明かした。

そして、昨日の夜先見の夢を見たと話して
くれたのだと皆に話した。

テレジア共和国とその隣の国のサンパネ王国
には諜報員を置いている。

今朝テレジア共和国に潜入させていた
諜報員が不穏な動きを報告してきたと
説明した。

理由はカメリアの真珠はもちろんの事
カメリアの特産物も狙っているのだろう。

滋養強壮の飲み薬をしつこく交易品の一つに
するように要求していたのだ。

リリーはテレジア共和国はカメリアの領土を
直接攻撃することはしないだろうが、
海岸線を攻撃してくるのではないかと
思っている。

だが、18年前は北からだったが、南からなら
港もあり海岸線から兵士の上陸も考えられる。

カメリアの南側は海に近くなだらかに領土に
続いているのだ。

領土は荒らされなくても兵士との戦闘になる
かもしれない。

リリーはデイランに頼んで若者を中心に剣の
扱い方や戦闘についての訓練をして
もらっていた。

しかし、兵士と言う訳ではないので本格的な
戦闘になれば苦も無くやられてしまうだろう
そうなる前に降参したほうがいいと
その時点でエイリーは腹をくくっていた。

民の命を危険にさらすわけにはいかない。

だが、議会では何とか戦うと言う意見が
大半だ。
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