コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
そして、真珠の入った布袋をリリーに渡すと

「これは絶対に誰にも見せてはだめよ。
将来この人と生きていきたいと思う人が
現れてその人を信頼出来て一緒に
カメリアに行ってくれるというなら
その時にはこの真珠を役立てて
もらいなさい」

そしてもう一つ布袋に入った真珠のはめ込まれた護符をリリーに渡した。

「これはカメリアの王族の印となる物なの。
一番大きくて色も素晴らしい真珠が一粒
はめ込んでありその下に書かれている
のはカメリアの古代文字なのよ。
あなたの名前が書かれているのよ。
リリーデイア・レア・カメリアと書いて
あるわ。
裏に父親グリードシャム・ロイ・カメリア
母親ルビシア・ファイ・カメリアと書いて
あるの。
カメリア王国の王族の第一王子には最後に
シャムを付けるのが伝統なのよ。
これはお父様が隠したかもしれない王家の
宝物庫を開ける鍵でもあるのよ。
私たちが舟でこぎ出した王家の入江の洞窟
に行けばきっとわかるはずよ」

声を振り絞って話す母にリリーは、絶対にカメリアに戻るからと約束をした。
< 17 / 147 >

この作品をシェア

pagetop