コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
お店を初めて1ケ月経った頃、孤児院で
リリーを慕っていたマリアが突然訪ねてきた

3歳下のはずなので彼女は今15歳だ。

マリアは誕生日が来る2ケ月後に孤児院を
出なければならない。

リリーが花屋さんを始めたと聞いてここで
雇ってもらえないかと言ってきたのだ。

マリアに給金を出すほどの余裕はない
というと、給金はいらないここで大好きな
リリーと一緒に暮らして花屋を手伝って
いければそれで十分だと言ったのだ。

給金なしで雇うわけにはいかないが、
屋根裏部屋を整理すれば何とかマリアの
部屋は確保できる。

何時か誰かを雇いたいと思っていた
リリーは、少し早くなったがマリアに
来てもらうことにした。

その代わり最初は、お給金なんか
出せないしお小遣い代わりになる位しか
渡せないと思うがそれでもいいかと聞くと
小遣いなんかいらないよといって
嬉しそうに笑った。

今日は月に2度の定休日なので、早速二人で
屋根裏部屋の片付けと掃除をした。

屋根裏部屋には素敵な箪笥と長持があった。

ちょっと古びているがベッドのマットだけ
置いてあった。

箪笥にはほとんど何も入っていなかったので
長持のふたを開けてみた。

中には豪華な衣装が入っていた。

まるで王族の衣装のような…リリーは
なぜだか懐かしい想いに囚われてその衣装を
取り出してみる。

そしてはっとして手を止める”これは母様の
カメリアの王族の衣装だ“そう心の中で呟くと
マリアに手伝ってもらってリリーの寝室に運ぶ

後でじっくりと見てみないといけない。

マリアはベッドと箪笥があれば十分だ。

後は何もいらないと言って喜んでいた。
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