コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
一つ窓もついているのでかなり明るい。

リリーは使う予定のなかった屋根裏なので
時間ができたら整理をすればいいと思って
いた部屋なので置いてある物をじっくり
見たことがなかったのだ。

後の掃除はマリアに任せて、リリーは自分の
部屋にもどって長持の中を検分した。

確かに母の衣装だ、カメリアを脱出するときに
着の身着のままだったので王族の衣装と
ローブを羽織って来ただけだと言っていた。

そして衣装の下に隠されるようにして
母の日記帳が出てきた。

リリーは久しぶりに見る母の字に
涙が溢れてきた。

長持にもたれながら母の日記を読み始めた
が少ししたらマリアが屋根裏部屋から
降りてきたのでリリーはマリアがいない
時に、ゆっくりと読むことにした。

掃除が終わったので院長先生に話して明日
には荷物を持ってここに来ると言って
帰ろうとしたがマリアを引き取ることを
院長先生にきちんと話さなければいけない
と思い一緒にマリアと孤児院に向かった。

院長先生に事情も説明し、まだお店も始めた
ばかりでマリアにもいくら支払ってあげられるか
わからないけれど、マリアがどうしても一緒に
暮らしたいというので、引き取ることにしたと
院長に話すと、リリーの所なら安心だから
よかったわねとマリアに話していた。

マリアはリリーが大好きだから、リリーが
居なくなってからは本当に元気がなかったのよ
と言って下さった。

マリアは“へへっ”と恥ずかしそうに笑っていた。

そしてできればここの花壇の花作りも続けて
もらえれば、リリーが買い取ると院長に言うと
院長先生はリリーが居なくなってお花も上手く
育たないのよと笑っていた。

お店の休みの日にまたマリアと見に来ると
言ってリリーは帰っていった。
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