コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
ジュシード王子は突然母の名前が出たことで
ドキッとしたが、リリーが孤児院の出だと
知って少し驚いた。

リリーの立ち居振る舞いや言葉使いも
気品があって美しい。

きっとこの店のオーナーの娘だとばかり
思っていたが、孤児院出身だとは
少なからずびっくりした。

「じゃあ、この店はオーナーに任されて
いるの?若いのにすごいね」

「いいえ、ここは私のお店です。
実はここは母が亡くなるまで住んでいた
ところだったようで、買ってから
知ったのですが少しびっくりしています。
資金は母が亡くなる前に残して置いて
くれたものを売ったのです」

リリーはそこまで言って、まだ2回しか
あっていない名前も知らない男性に
なんでこんな話をしているのだろうと、
自分を戒めた。

「すみません。お名前も知らない方に、
こんなプライベートな話をしてしまって…」

「そうだね、名前も名乗っていないね。
僕はシードだ、君は?」

ジュシード王子は本名を言うのを戸惑った。

もしこの国の第一王子だと分かればきっと
距離を置かれるだろう。

それだけは耐えられなかったからだ
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