コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
そこにマリアがレンガを買って帰って来た。

「リリーただいま、丁度いいレンガが
あったんだ。お店の人が手押し車まで
貸してくれた」

そう言って嬉しそうに店に入って来ると
客がいるのに気づいて

「あっ、すみませんお客様がいらした
なんて気づかなくて…」

「マリアちょうどよかった。今ねサシェに
イニシャルを刺繍しようとしていたの。
マリアの方が刺繍は上手だから、
手伝ってくれる」

「もちろん」

そう言うとシード以外の3個のイニシャルは
マリアが刺繍してくれることになり、
シードのだけはリリーが刺繍してくれた。

ジュシード王子はそれも嬉しかった。

リリーが自分の名前を刺繍してくれた
サシェを持てるなんて幸せだ。

そうして刺繍が出来上がると、花束と
一緒に紙の袋に入れてくれた。

「ねえ、この大きなレンガずいぶん
沢山あるけど、どうするの?
運ぶの手伝おうか?」

「本当ですか助かります」

とマリアが即答してしまった。
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