コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
ちょっとお腹に余裕ができた
ジュシード王子は

「このルーも、ルーだけじゃなくて
何かが入ってない?辛口なんだけど
ちょっと甘いよね。
すごく美味しいよ」

「よく分かりますね。実はルーには
玉ねぎのすりおろしが入っているんです。
ルーを多めに作ってパスタに掛けたり
パンを作る時に中に入れて揚げパンに
するとすごく美味しいんですよ。
少し味を薄くして焼いた魚に掛けて
ソースの様にして使ったりします」

「それはすごいな。母に教えると
きっとびっくりするよ」

「このカレーを考案なさったのが
ルル王妃様で、その時はまだ王子妃だった
そうなのですが最初に孤児院でバザーの
時に出して下さったそうなんです。
その時に作り方を教えて下さって
今でも孤児院では月に1回カレーの日が
あるんですよ。ねっ、マリア」

「うん、そうなんだ。
みんなその日を楽しみにしてるんだ。
この野菜カレーを考えたのはリリー
なんだけど、これなら肉が入って
なくても皆喜んで食べるんだ。
色もきれいでルーも美味しくて、
でもその日の玉ねぎすり当番に当たると
悲惨だけどね。
皆泣きながらすりすりしてる」
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