コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
それを聞いてジュシード王子もリリーも
ケラケラと笑った。

ジュシード王子はリリーの笑顔に釘付けに
なった。

リリーが可愛すぎて美しすぎて、目のやり場に
困るジュシード王子だった。

その日王宮に戻ったジュシード王子は、祖母の
リリノアに花束を渡す為に東の棟に向かった。

東の棟は以前は王子時代の父と母と
ジュシード王子たちが住んでいた所だが、父の
兄弟も結婚して家を出て祖父母二人になった
時に、ペレル家の邸宅である所と
入れ替わったのだ。

祖父母はそのままそこに落ち着いたが、
父と母は子供が4人になっていたので
2階を一部屋増やしたり、1階も少し
手を入れたようだ。

東棟に行って祖母に花束を渡すと

「まあ綺麗、紫の花にラッピングも紫で
とても素敵ね。今日は私の誕生日でも
ないのにどうしたの?何か頼み事?」

「なんでだよ。そんな下心なんかないよ。
おばあちゃんにはいつもお世話になって
いるから素敵な花屋さんを見つけたから
買ってきただけだよ。じゃあね」

と言って、後ろ手に手をひらひらさせて
帰っていく孫の後ろ姿を見ながら、
横にいた前国王に

「ねえ、アスラン、ジュシードは
ハッピーオーラがすごかったんだけど、
何の記念日でもないのに花買って来て
くれたんだけどどう思う?」

「何を言ってるんだ。
いつも世話になっているおばあちゃんに
お花買って来たのだから、
別に変じゃないだろ」

眼鏡をかけて本を読んでいた
前国王アスランはそう言って言葉を続けた。

「今日はルルが夕食を作ってくれると
言っていたな。楽しみだ。
その時に聞いてみたらいいじゃないか。
何か買って欲しい物でも
あるんじゃないか」

そう言えば今日はジュシード王子の
お休みの日なので皆がそろうからルルが
夕食を一緒にと言ってくれていたのだった。
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