コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
その後もこの騎士団に残り王城の騎士団の
宿舎に相変わらず住んで後進の指導に
あたることになっている。

ジュシード王子もそれを楽しみにして
くれているようだ。

まだまだセレスに教えて欲しい事が一杯ある
と可愛い事を言ってくれる。

50歳になっても若い頃の情熱はなかなか
収まってはくれない。

何時もルル様の笑顔を見ると胸がざわつくのだ

でも仲の良い国王夫妻の姿を見るのは
この頃では楽しみになってきた。

それに第一王子の誕生は俺も皆と一緒に待ち
焦がれていた。

扉の向こうでルル様の苦しそうな声が
聞こえるのは耐えがたかったが、
ジュオン様が真っ青な顔をしているのを見て、
この人ならルル様を預けても安心だと心から
確信もした。

そして、大きな赤ん坊の声が聞こえると

ジュオン様は涙をはらりと流された。

本当に美しい愛情を見たと思った。

自分も誕生の瞬間に立ち会ったという事も
ありジュシード王子は特別可愛い存在なのだ。

子供のころから“セレス、セレス”と後を
ついてきて5歳になるころには剣の手ほどきも
し始めた。

セレスには何でも話せると言って自分の恋の
相談もしてくれる。

とにかく真面目で優しい性格の
ジュシード王子は人を押しのけて突き進む
タイプではない。

引っ込み過ぎてチャンスを逃さないか心配だ

陰ながら見守ることにしようと思うセレス
だった。
< 44 / 147 >

この作品をシェア

pagetop