コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
ジュシード王子はセレスに話して少し
気分が明るくなった。

とにかく少しでもリリーに会うために
店に通うしかない。

顔と名前はしっかりと覚えてもらったから
忘れられない内にいかなくっちゃと
心に決めてセレスを見送った。

騎士団は王宮の守りや王族の護衛、来賓の
護衛などに着く近衛騎士団と王都を中心に
国民の安全を守る国家騎士団、国家騎士団
に協力する魔法が使える者で組織される
魔法騎士団の3つの騎士団に分かれている。

叔父のフェイレアは近衛騎士団長で
その3つの騎士団を束ねる総長は
ギラン騎士団総長なのだが、もうすぐ
60歳になるので来年には新しく
総長が変わるだろう。

多分今の近衛騎士団長のフェイレア叔父が
総長になると思われている。

セレスはフェイレア叔父の同期で親友だ。

セレスはずっと母ルル王妃の護衛を
続けている。

出世には興味が無いようで、護衛を
続けながら僕たち兄弟のよき遊び相手
でもあった。

今では良き相談相手でもある。

なぜだかセレスには何でも話せて
しまえるのだ。

親には心配させるだろうと言えない
悩みでも、セレスに話すといつも
それで悩みが吹っ切れるのだ。

いつも考えすぎだと、頭をこつんとされる
それだけで、そっか考え過ぎなんだと
納得できる。

ジュシード王子は優等生タイプで何事も
自分さえ我慢して廻りが円滑に進めば
それでいいと思ってしまうところがあり、
それが溜まって来ると胸がいっぱいに
なって苦しくなるのだ。

そんな時セレスにそう言って頭をこつん
としてもらえば、セレスは分かって
くれていると思って安心するのだ。

父のジュオン国王は思ったことをすぐに
表に出す俺様で皆を引っ張る強い国王なので
優しく自分より周りの人の気持ちを優先
させるジュシード王子は、頼りないと思う
のかもしれないと秘かに思っていた時も
あるが、セレスに“考え過ぎだ。国王は
ジュシード王子のよく考えて周りを
見ている冷静さを信頼しているよ”と
言われて、肩の力が抜けた時もある。

何時もセレスはジュシード王子の欲しい
言葉でアドバイスをくれるのだ。

生まれた時からジュシード王子を
見ているセレスには敵わない。
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