コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「本当ですか?私行ってもいいんですか?」

「明日必ず行きます。どうかジュシード殿下
に会わせてください」

「うん、わかった。明日待ってるから、
セレスって言ってくれればいいですからね」

「ちょっと待ってください」

そう言ってリリーは黒いお洒落な缶に
花をアレンジしてセレスに渡した。

ジュシード殿下に渡してほしいと言って
頭を下げた。セレスは

「ジュシード殿下が喜ぶよ」

そう言って、帰っていった。

セレスはジュシード王子にリリーの様子を
見に行ってほしいと頼まれたのだ。

きっと気をもんでいるだろうから自分が
無事であることを伝えて、リリーに怪我が
なかったか見てきてほしいと言ったのだ。

セレスもリリーに一度会ってみたかったし
ルル王妃も気にしていたので足を
運んだのだ。

セレスはリリーを、とても気に入った。

孤児院の出身とは思えない気品があり
立ち姿や所作も美しい女性だった。

セレスはジュシード王子とルル王妃にも
そのように報告した。

ジュシード王子はベッドで青い顔をしながら
寝ていたが、セレスがリリーからの花を
渡すと嬉しそうに笑って、リリーは大丈夫
だったかと聞いたので、かすり傷一つ
なかったから大丈夫と言うと安心して
眠ろうとしたが、明日見舞いに来るというと
飛び起きて、めまいを起こしてまたベッドに
倒れ込んだのだった。

それを見てセレスは大笑いしていた。

ジュシード王子は恨めし気にセレスを
見つめていたが、でもリリーが見舞いに
来てくれるのが嬉しくて次第に顔が
にやけてくるのをどうしようもなかった。
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