コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
セレスは笑いながらジュシード王子の部屋を
後にして、ララ王妃に報告に行った。

王妃は国王の執務室のソファーに座って
セレスを待っていた。

セレスがドアをノックすると国王の護衛騎士が
ドアを開けてくれた。

そしてそのままドアの外に出て、
外で待機するようだ。

国王がそう命じたのだろう。

執務室は国王夫妻とセレスの
3人だけになった。

「セレスありがとう。
ジュシードがリリーさんのことを心配
するから、様子を見に行ってもらったのよ」

ジュオン国王に話している。

「そうか、セレスどんな様子だった?
と言うかどんな子だった?」

「まず、リリーさんには怪我もなく安心
しましたが、ジュシード殿下の事をとても
心配していました。
自分の所為であんな大怪我を負わせて
しまってどうしたらいいかわからないと
言って泣いていました」

「そう、心の優しい人なのね。
彼女治癒の魔法が使えるみたいだわ。
そんなに魔力は多くはないと思うけれど
ジュシードのケガにその後があったわ
少し傷も塞がっていた部分もあったの」

「そうか、リリーさんって
なにものなんだ?
ジュシードから聞いているか?」

とジュオン国王がセレスに向き直った。

「孤児院出身で一人で花屋を開いた
という事と今は同じ孤児院のこと
二人でやっているようなんですが…
あの若さですごいと思います。
何でも母親が財産を残していって
くれたようでその資金で家を買って
店を開いたようです。
家の裏庭で花を育ててそれを売って
いるみたいです。野菜も育てていると
言ってました。とても気品があって
背筋をピンと伸ばして立つ姿も所作も
美しくてどこかの王女様みたいだなあ
と思いました。孤児院出身なんて
到底思えませんでしたね」

「王都の孤児院なら私も何回も慰問に
行ったことがあるんだけど…
一人そんな女の子のことが思い当たるわ。
とても気品があって決して豪華な服を
着ているわけじゃないのに、人の目を引き
オーラがある子だったわ」

「その子かも知れませんね」

「孤児院出身か、やっとジュシードにも
好きな女性ができたようで喜んでいたんだが
孤児院出身とは参ったな」

「あらっ、孤児院出身の何が悪いの。
親がいないのは子供の所為ではないわ。
彼女はそんな境遇から這い上がって
自分の店を持ったのよ。すごく大変な事よ。
自分で店をやっていくのは…
とてもしっかりしたお嬢さんね。
ジュシードが好きになるのも頷ずけるわ」
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