コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
次の日、リリーはお店をマリアに任せて
昼食後の時間に王宮の門の詰め所で
“セレス様を尋ねてきました”と言って
取り次いでもらった。

セレスはすぐに門まで来てくれて、
ジュシード王子の部屋に案内すると言って
王宮の正面を迂回してペレル家の邸宅の
方の玄関にリリーを案内した。

その様子を玄関の植え込みの陰から除いている
人影があった。

ルル王妃だ。

リリーがどんな少女なのか気になって気に
なって昨日は寝返りばかりうって一緒に
寝ているジュオン国王に、どうした?
眠れないのかと心配させてしまったほどだ。

しかしその時反対側で同じようにリリーと
セレスを見つめている人影を発見した。

ジュオン国王だ。

二人はそれぞれの植え込みから視線を
合わせると噴き出してしまった。

お互い考えることは一緒なのだ、
ジュシード王子の遅い初恋が気になって
仕方がないのだ。

セレスがリリーを案内して2階にいって
しまうと、二人は植込みを出て

「ジュオンどう思う?」

勿論リリーの事だ。

「優しそうで儚い感じの可愛い子だな。
でも品があってぴんと張った姿勢が
きれいでどこかの王女様と
言われても頷ける」

「そうね。彼女が通った時ふんわりと
とてもいい匂いがしたわ。
ジュシードってば趣味がいいわね。
我が息子ながら女を見る目があるわ」

「そうだな、きっと父親に似たんだな。
女を見る目はジュシードよりは
自信があるんだけどな」

そう言ってジュオン国王はルル王妃を
抱き寄せて優しく口づけをして執務に
戻っていった。

「もう、そんなことで息子と
張り合ってどうするのよ」

と言いながらも頬を赤らめて、
ルル王妃は屋敷に入っていった。
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