コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
ジュシード王子のお見舞いが終わったら、
リリーと少し話してみたいと思っている
ルル王妃だった。

その頃ジュシード王子は部屋でソファーに
座ってリリーが来るのを待っていた。

セレスに案内されて、リリーが部屋には
入って来ると待ちかねていたように
立ち上がった。

服も夜着ではなくて普段着に着替えている。

セレスはドアを少し開けてリリーにゆっくり
していってくださいと言って出ていった

「まあ、殿下寝ていらっしゃらなくて
大丈夫なのですか?
まだお顔の色が悪いですよ」

「大丈夫なのに医者も周りの者も
大袈裟なんだよ」

「本当にあんなに沢山血を流されて
しまって、どうしたらいいか
わかりませんでした。
昨日は助けていただいて
ありがとうございました。
殿下が助けて下さらなければ私は
ここにこうしてはいないと思います。
なんてお礼をすればいいかわかりません」

「リリーに怪我がなくてよかった」

「ありがとうございます。
これお見舞いのお花を持ってきたんです。
どこかに置いていただけますか?」

そう言ってバスケットに入った優しい
色調の花を差し出した。

「ありがとう。
やっぱりリリーが作る花は素敵だね。
昨日セレスに預けてくれたお花も
その机の上に置いてあるんだ」

「じゃあこれはソファーの
サイドテーブルに置いていいですか?」

「うん、そうだね。今お茶の用意を
頼んでいるからリリーも座って楽にして
それから殿下と言ったり丁寧に
話さなくていいんだ。
僕だって名前はシードしか言わなかった
だろう。リリーに殿下と言われて距離を
取られるのは嫌だから、これからも
シードでいいんだよ」

「ご家族の皆さんはシードって呼んで
いらっしゃるんですか?」

「いやジュシードだよ。
リリーにだけシードって呼んで欲しいんだ」

首をかしげてキョトンとするリリーが
可愛いすぎる。

「でも、この国の王子殿下を呼び捨てに
なんかできません。
私の命の恩人でもあるのですから」

「じゃあ、その命の恩人からのお願いだ。
シードって呼び捨てにする事、
敬語は使わない事、そして今度医者から
外出の許可が出たらリリーのお店の
お休みの日に、二人でどこかに行かないか?
1日僕に付き合ってよ。デートしよう」
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