コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
そして、リリーは実はこの家が母と乳母と
リリーが三人で暮していた家だったのだと、
マリアが越してくる前に屋根裏を整理
していて分かったのだと話した。

そんな奇跡的な事があってジュシード王子も
びっくりしていたが、その時に見つけた
長持の二重底になった部分に隠してあった
母の服や王冠やテイアラなどの宝石を見せた

「王冠は多分父の物だと思うの。
とても豪華で宝石もすごく価値が
あるもののように思う。
カメリア王国はとても裕福だったと
母が言っていたから、だからこそ
狙われたと思うの。
でも大型船は島には近づけなかったし、
小型の船でしかも隠れた入江からしか
上陸は出来なかったはずなの。
なので侵略しようとしてきた国は沖に
軍船を泊めて大砲を島中に雨の様に
打ち込んでいたらしいの。
そして、小舟が何艘も降りてきて兵士が
その船に乗り込んでいたらしいの。
そこまでしか母は見ていないと言ってたわ。
父はそれで私たちを逃がす判断をした
ようなの。カメリアは本当に平和な国で
騎士とか兵士もいなかったのよ。
他国とは年に何回かの交易でお互いの国を
行き来するぐらいだったらしいから、
他国の人を受け入れてもいなかったそうなの
だから平和ボケしていたのねきっと、
あんなふうに人を殺したり領土を
めちゃくちゃにする人達がいるなんて考えも
しなかったのよ。私も今ならわかるわ。
カメリア王国の王家が浅慮だったってことが
そのせいで沢山の国民を死に追いやって
しまったのよ」
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