コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
はっと我に返ったジュシード王子は、
ドキドキする胸を鎮めるために少し
息を深く吸い込んで

「母に何か花を買っていこうと思って
寄ったんだけど…
このお店はまだ出来たばかり?」

「はい、実は1週間前に開いた
ばかりなんです」

そういって少女ははにかむように笑った。

「そうなんだ。お任せするので
見繕ろってくれないだろうか?」

「はい、ありがとうございます。
お母様はどんな感じの方ですか?」

「う~ん、どんな感じと言われると改まって
考えたことないなあ。でも優しい人では
あるかな.父が大好きで二人ともとても
仲がいいんだ。子供たちの前でも平気で
イチャイチャしてるよ」

「まあ、素敵ですね。そんなご両親で
羨ましいです」

ジュシードはなぜそんな話をしてしまったんだろうか。

国王と王妃の内輪の話なんか今まで身内以外にしたことがないのに、この少女のふんわりとした優しい雰囲気に癒されてしまってリラックスしすぎたようだ。

「でも今の話は内緒ね」

そう言うと、少女はくすくすと笑って

「内緒も何もどこのどなたかも
わかりませんからご心配なく」
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