コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「私はサモネアと申します。一応皆の
まとめ役の一人です。グリードシャム殿下が
息を引き取られる前に言っておられたのです
”必ずリリーデイアは成長して18歳に
なったならここに帰ってきて皆を導き助けて
くれるはずだ。だからそれまで頑張って皆で
話し合って仲良く暮らしているのだぞ。
そしてリリーデイアが帰ってきたら女王
として敬い皆の力を合わせてカメリアを
再興させてくれ。頼んだぞ“そういって、
最後にもう一度頼むと言って目を
閉じられました。だから私たちは姫様が
18歳になった日からずっと誰かが
見張りをしていたのです。
姫様が帰ってこられたら皆で迎えられる
ようにお待ちしていたのです」

「見張りは、侵略者がまた引き返してきたら
すぐにわかるように攻撃がやんで軍艦が
引き上げて行ってからもみんなで交代で
続けていたのですが。姫様の18歳の
誕生日からは姫様をお迎えする為の
見張りになったのです」

「そうですか、父上がそのように
言っていたのですか…」

リリーは父親の予言のような言葉にびっくり
してしまうが、自分亡き後王家のものが
誰一人いなくなり国民を導くものがいない
状態でもいつか王家のものが来るという事を
信じる事で彼らに生きる希望を与えたかった
のではないだろうか。

そこまで頑張れば彼らにだって生きる工夫や
暮らしの知恵がつくはずだ。

壊された大地をまた切り開いてくれるかも
しれない。

父の大きな賭けだったのだろう。

そして母にはそのように育てるように言って
いたのだ、もしかしてリリーが両親の遺志を
継いでくれるかもしれないとこれもまた
父の賭けだったのだ。
< 93 / 147 >

この作品をシェア

pagetop