魔法文具屋で、“わたし改革”はじめます!




「さっきは……ごめん。言いすぎた」





ぽつんと落ちたその言葉に、ここねはちょっと驚いて顔を上げた。





「え?」

「うちの担任にも言われた。“お前は正しいことばかり言って、人を刺してる”って」





それは、予想外の告白だった。





「だから、少しずつ直そうって思ってたんだけど……なんか、君には、ついそのまま言ってしまった。昔のこともあって」

「昔のこと?」





黒瀬くんは、一瞬だけ目を伏せた。そして、ふっと笑った。





「小学校のとき、覚えてる? 君が学級長で、俺が“空気読めって言ってんの”って文句言ってさ。泣かせた」





——覚えてる。
ここねは、そっとうなずいた。


わたしは、昔から心配性で真面目だった。
ほんとうに、ただ、それだけ。もともとの性格。


そう見せようと思っていなくても、しっかり者でいい子に見られがちで。
学級長に任されたり、頼られることが多かった。


最初はうれしかった。
だけど、期待され、期待に応えなくてはと頑張りすぎて、ついから回っていた。


そんなときに言われた、一言だった。


“ちゃんとしなきゃ”って言葉が、呪文みたいに頭の中をぐるぐるしてた。泣いた日の帰り道、自分が悪いんだって、ずっと思ってた。


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