魔法文具屋で、“わたし改革”はじめます!
「わたし、もっと強くなるから! だから黒瀬くんもがんばろう」
「できるかな」
「できるよ!」
「……うん。がんばってみる」
ふふっと笑い合った、そのタイミングで——
ぱちんっ!!
「うわあ!? なんだ今の!」
店の奥から突然、紙吹雪が舞い上がった。
「……また『ぱちんこハサミ』かも」
3人して駆けつけると、包装用の紙吹雪が棚いっぱいに舞っていて、そこに「ねばりのり」が叫んでいた。
「お祝いハサミちゃん! 落ち着いて! 開店半年記念は来月だってばぁ〜〜!」
ここねたちは顔を見合わせ、思わず吹き出した。
「あははっ! またこいつっすか!」
「……なんか、君って、面白い店番してるんだな」
「うん、いろんな子が来てくれて。いろんな文房具が喋って、ケンカして、暴れて」
「それ、もう店として大丈夫か?」
「ギリギリ大丈夫だと思う……たぶん」
自然と笑いあえるその空気に、ここねはほんの少しだけ、自信が戻ってきた気がした。
そのあと、「このPOP、色合いはよかったと思う」とぽつりと呟いた黒瀬くんの言葉に、「不器用っすね!」と空翔くんがそう言い笑った。