契約母体~3000万で買われた恋~
そして、一時間後。

玄関のドアが静かに開く音がした。

「理央。」

その声に、私は駆け寄っていた。

逢いたかった。どうしようもなく――逢いたかった。

「お帰りなさい。」

そう言った瞬間、私は慎一さんを抱きしめた。

彼の体温が、冷えきっていた心を包み込む。

次の瞬間、彼の唇が私の唇を塞いだ。

熱く、深く、求めるように。

舌が触れ合い、絡まり合う。

「んん……」

息もできないほどのキス。

でも、その熱に体は素直に応えていた。

「待って……」

声を絞り出しても、慎一さんの手は止まらなかった。

「……待てない。」

その言葉と共に、彼の腕が私の腰をすくい上げた。

「きゃっ……」

まるで騎士が姫をさらうように、私を軽々と抱き上げて、ベッドに向かう。

彼の腕の中で揺れる鼓動。

もう、逃げられない。

いや、逃げたくなんかない。

ベッドに優しく横たえられた私は、彼の上からの視線に、胸が締めつけられる。
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