僕の愛しい泥棒娘
すべて片付いたら1週間の休みを取ると言っ
てユミアが仕事に復帰するまでに皆で旅行に
行こうと言ってくれた。

新婚旅行も行っていないしユミアには沢山迷
惑をかけたので、子供たちが喜ぶ所に連れて
行きたいと言ってくれた。

湖と緑の美しい避暑地の公爵家の別荘に行く
事になった。

別荘に着くと当然のようにお義父様とお義母
様が待っていて、アウスレッドは“何でいる
んだよ”と嫌そうに呟やいていた。

でも二人がいてくれて子供達は任せておける
ので二人の時間もゆっくり取れてこれはこれ
で良かった。

大勢で囲む食事も美味しくて子供達も大好き
な祖父母にずっと遊んでもらえて嬉しそうだ
った。

天候にも恵まれ湖のほとりでピクニックをし
た。お座りができるようになった子供達は、
ぶーぶー、バーバーと訳の分からない言葉を
発して皆を喜ばせていた。

そして毎年夏にはこの別荘で1週間の避暑を
楽しむのがダミアサール公爵家の年中行事に
なった。

毎年の行事になり人数もだんだん増えて行っ
た。

シムソニアの家族にシャウリーヌの家族と、
その子供達も一人二人と増えて行ったのだ

アウスレッドとユリアも双子が3歳になった
時にもう一人男の子を授かった。

平民で孤児で泥棒だった女の子は、孤児院を
見事に立て直し貧困層の助けになり、沢山の
特許を取って、職業婦人という地位を築いた

そして泥棒だった女の子と出会った公爵令息
はすべてを捨てても構わないほどに、心から
彼女を愛した。

アウスレッドは、抜きんでた洞察力と知力で
歴代最高と言われる宰相となり、エクスポリ
ア国を豊かに堅実に導いていった。

その隣には、いつも愛する妻と子供達の姿が
あった。

そして二度と妻に忍び込みはやらせなかった。
               完
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