寡黙な消防士は秘密の娘ごと、復讐を終えた妻を溺愛する
「夏希は凄いな。大正解だ」
「やったー!」
「ちょっと……」
「事実だろ?」
彼は口元に不敵な笑みを浮かべると、それを許さなかった。
夫の素敵な表情に見惚れている間にあれよあれよとリビングに連れてこられた私は、「あらあら」と頬に手を当てて微笑む母と視線を交わらせることになった。
「こうしていると、疑う余地もないわねぇ。夏希ちゃん、武彦くんにそっくりだわ」
「あのね! 夏希、ぱぱ似なの!」
「ええ。本当ね……。2人とも、スイカはたくさんあるから。一緒に食べましょう?」
「ご相伴に預かります」
母の好意を素直に受け取った彼が、肩に乗せた夏希を落とさないように気をつけながら座布団の上に腰を下ろす。
それに釣られて私も渋々床の上に座り、家族みんなでスイカを頬張った。
「おいしいね、まま!」
「うん……」
瞳が潤んだのは、口に含んだ果実が甘酸っぱいからか。
それとも、目元に溜まった雫が溢れ落ちて口に入ったからか。
自分ではよくわからぬまま6年ぶりの里帰りを楽しみ、家族の絆を深めたのだった。
「やったー!」
「ちょっと……」
「事実だろ?」
彼は口元に不敵な笑みを浮かべると、それを許さなかった。
夫の素敵な表情に見惚れている間にあれよあれよとリビングに連れてこられた私は、「あらあら」と頬に手を当てて微笑む母と視線を交わらせることになった。
「こうしていると、疑う余地もないわねぇ。夏希ちゃん、武彦くんにそっくりだわ」
「あのね! 夏希、ぱぱ似なの!」
「ええ。本当ね……。2人とも、スイカはたくさんあるから。一緒に食べましょう?」
「ご相伴に預かります」
母の好意を素直に受け取った彼が、肩に乗せた夏希を落とさないように気をつけながら座布団の上に腰を下ろす。
それに釣られて私も渋々床の上に座り、家族みんなでスイカを頬張った。
「おいしいね、まま!」
「うん……」
瞳が潤んだのは、口に含んだ果実が甘酸っぱいからか。
それとも、目元に溜まった雫が溢れ落ちて口に入ったからか。
自分ではよくわからぬまま6年ぶりの里帰りを楽しみ、家族の絆を深めたのだった。


