キミと、世界の果てまで。



でも…実際にチャームだと断言できる証拠がない。


そして、チャームの在り処が分からない以上、ヘタに動く事も出来ない。




「最後のチャームだからな…今回は結構手間取りそうだな」



「うん…そうだね」




レンの言葉に、あたしは探偵並に脳をフル活用させる。



赤のチャーム…

多発する離婚…

愛情が無くなっていく光景…



これらの因果関係を必死に考えるが、難しい数式のように、あたしはまったく解く事が出来ない。


本当にチャームの災い?という疑問も出てくるが、確かにレンもそういう見方をしているし、何よりあたしの本能が訴えている。



これからどうすれば…と腕を組んだ時、




「なんなのよもうッ…!!」




一階から甲高い叫び声と、何か陶器が割れる音がした。


段々と大きくなっていく叫び声に、寛司はハッとした表情を浮かべ、荒々しい動きで部屋を出て行った。




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