キミと、世界の果てまで。
***
家に帰宅し、あたしは真っ先にベッドに潜り込む。
リビングからは、お父さんとお母さんの怒鳴るような声が響いてくる。どうやら災いは、身近な所まで広まっているようだ。
チャームの仕業、もうすぐどうにかなる、と頭では理解していても、心が着いて行かない。
精神的に耐えられず、布団で頭全体を隠そうとした時、コンコンというノック音と共に、どこか悲しそうな表情を浮かべた朱里が入ってきた。
「朱里…?」
「お姉ちゃん…」
パジャマ姿で枕を抱きしめている朱里は、静かにドアを閉めると、今にも泣きそうな顔であたしに近付いてくる。
あたしの目の前に居るのは、中学生の朱里ではない。
小学校低学年の頃のような、寂しがり屋の朱里に戻っていた。
「お父さんとお母さんは…離婚するの?」
ポツリと呟いた言葉が、深く胸へと突き刺さる。
涙が溢れそうになっている朱里に近付いたあたしは、ギュッと朱里を抱きしめた。
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家に帰宅し、あたしは真っ先にベッドに潜り込む。
リビングからは、お父さんとお母さんの怒鳴るような声が響いてくる。どうやら災いは、身近な所まで広まっているようだ。
チャームの仕業、もうすぐどうにかなる、と頭では理解していても、心が着いて行かない。
精神的に耐えられず、布団で頭全体を隠そうとした時、コンコンというノック音と共に、どこか悲しそうな表情を浮かべた朱里が入ってきた。
「朱里…?」
「お姉ちゃん…」
パジャマ姿で枕を抱きしめている朱里は、静かにドアを閉めると、今にも泣きそうな顔であたしに近付いてくる。
あたしの目の前に居るのは、中学生の朱里ではない。
小学校低学年の頃のような、寂しがり屋の朱里に戻っていた。
「お父さんとお母さんは…離婚するの?」
ポツリと呟いた言葉が、深く胸へと突き刺さる。
涙が溢れそうになっている朱里に近付いたあたしは、ギュッと朱里を抱きしめた。
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