キミと、世界の果てまで。
***



薄いピンクのカーテンが、そよ風と共にサワサワと揺れる。


最近新調したばかりの布団カバーとタオルケットに包まれながら、あたしのまぶたはゆっくりと上がっていった。




「あ…」



「目が覚めたか、ミライ」




ベッドの淵に腰掛けているレンが、そっとあたしの背中に触れ、寝てばっかりだった身体を起こしてくれる。


レンの突発的な行動に、あたしの脳みそは段々と復活していく。



…あ、れ?




「あ…あのさ、レン…」



「何だよ?」



「なんだか単純な質問過ぎて、悪い気がするんだけど…」



「ゴチャゴチャいいから、早く言えって」




レンは長い足を組み替えて、あたしの背中から手を離す。


その隙を付いて、あたしの頭の中を巡っている唯一の疑問をぶつけてみた。




「地球…壊滅してないよね?」




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