ヤンデレ彼氏に監禁されて
耐えは、我慢

我慢は、辛い


辛いからこそ、限界というものがあるものだ


私を愛しているなら、尚更


好きでいれば相手に触れたくなるのも、よく分かるし


脱獄した後、一年近くあってないのに、それでも私の『嫌がり』を容認してくれるこの人は、寛大すぎる


出来ることならこんな密着も止めてほしいが、監禁された身故にそう言うのもおこがましい


それなりの譲歩だ


そう思うことにして、またこらえた


「……っ」


息が、零れた


勝手に、自覚すらも湧かない吐息


下を見ながら吐いた為、彼に掛かっただろう


拍車をかけてしまう、そう思うも


「……ふざけすぎたね」


手を上げて、もうしないと彼は言った


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