ヤンデレ彼氏に監禁されて
ここまで信頼されてるとなると、騙すこちら側にくるのは、罪悪感というもの


母親を信頼しきっている、小さな子供の純粋さを踏みにじっているのと同じ気分だ


同情しそうになるも、監禁されているという事実もあるため、どっちもどっち、相殺だ


「彩芭、何かあった」


「え……」


と言って、確かさっきも同じことをしていたと思い出す


ループする会話
また茶化されるのかと、思うも、何故か彼は真剣そうだ


「何だかさ、あの時と違うんだよね。

彩芭、どことなくぎこちなさそうな感じがするから」


膝枕をしながらでは、真剣味も薄くなるが


心臓が、一拍大きなものになったのは確かだった


私が、『愛していない』と気付かれる


そうなった場合の、『その後』なんて、最初から分かっていたことだ


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