ヤンデレ彼氏に監禁されて
びくびくとする私に、彼の視線が注がれた


一秒


「ごめんね、彩芭。怒鳴っちゃって」


照れたように笑う彼が出て来た


がく、と体が崩れるよう


どんな変わり方か
人格の入れ替えがあったように、彼は『私の知る人』になっていた


「い、今の……」


「ん?ああ、あれが仲間。電話番号、教えてはなかったんだけどね。あいつら、一緒に逃げてる途中に見たんだろうな……手癖が悪い、虫けらが……。

ともかくも、もうかけるなって言ったから大丈夫だろう。かけでもしたら、八つ裂きに出来るから……だから」


ふと、彼が私に近付いて膝をつく


また腹部を締め上げるような感じで、抱き締められた訳だが


「ま、待って下さい……」


先ほどの焼き回しだと思い、私は彼を押しのけた


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